学歴コンプレックスの果て

大学入試に失敗した。

第一志望の国立大学に落ちた。

インスタグラムで楽しそうに日常を拡散する、第一志望に受かった高校の同級生はいつも授業中寝ていたり、赤点を取っていたり提出物を出さなかったりしていたのに。

どうして自分は、と思った。

 

どうしてもわからなかった。

 

高校三年生の一年間で本気で頑張れば、私の三年間の努力の成果は簡単に超えられてしまうのか、と愕然とした。

テスト前になると、その範囲を三周して、間違えるごとに赤ペンで印をつけていた。真っ赤になった数学のワークを見るたびに心が沈んだ。まだ捨てられていない。

 

高校の同級生をフォローしていたインスタグラムのアカウントを消した。

 

滑り止めの大学に入って半年がたとうとしている。友達と呼べる人がいるかも定かではない。何も楽しくない。サークルにも入ってみたがすでに幽霊部員だ。

 

なんのために大学に入ったのかわからない。

大学院院試を受けることは決めていたが、鬱々とした時間を過ごすくらいなら、と大学編入試験を受けることにする。

 

合格することができるかはわからないけど、院試の一環だと思って頑張ってみる。

目標はTOEIC 750 、大学の授業とYouTubeで化学の勉強、過去問分析を経て無事来年の夏に笑えるようにしたい。血反吐はいても幸せになってやる